巨額資金を投下するベトナム新幹線、「冗談好きな人たちの意見?」[ 05/24 18:24]

ベトナムの鉄道輸送などに詳しいチャン・ヂン・バ博士はこのほど、国際的にも注目を集めているベトナム新幹線計画について、以下のような意見を述べた。
贅沢すぎる新幹線
新幹線は1kmごとに3400万ドルも消費し、世界一贅沢な乗り物である。しかも、新幹線の収載能力の制限があるので、運送できるのは乗客と機内持ち込み荷物だけ。だから、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、フランス、日本、韓国のような経済強国しか新幹線を保有できない。新幹線は、国家のショーウインドー的な要素が強い。また、時速300 kmというスピードは非常に危険であり、気候が安定した国でないと導入するのは難しい。ベトナムは熱帯地方であり、新幹線が運行できるかどうか、真剣に検討すべきだ。
なぜODAで新幹線を開発するか
ODA(政府開発援助)の資金を使用して、北・南の新幹線のために560億ドルも消費するのは「冗談好きな人たちの意見」である。ODAの目的はインフラの改善、社会福祉のためである。IMF(国際通貨基金)とWB(世界銀行)は贅沢な新幹線の目的に使用させないと言っている。過去の歴史では、ODAを使って新幹線を建設した発展途上国はない。2009年、アメリカでは住宅のための貸出だけで、世界の金融危機を起こした。560億ドルのODAを期待するのはありえないことである。世界一長い1,570kmの高速鉄道を建設するのは超ロマンチックすぎる話である。
新幹線より、するべきこと
新幹線の1kmに3400万ドルかかる。これは、1.435メートル枠の鉄道の10倍である。
ほとんどの国は1.435メートル枠の鉄道(時速150-200 km)を整備してから高速鉄道を開発した。ベトナムは1メートル枠の鉄道を改善すべきだが、2007年以降、ベトナム鉄道総公社は20億ドルを使って整備をしている。日本の鉄枠は1.067メートルだが、2005年に大きな事故を起こした。ベトナムは日本の失敗例を研究している。現在、ベトナムの鉄道の輸送シェアはわずかに7%(乗客)と4%(貨物)である。
チャン・ヂン・バ博士「いまは新幹線ではなく、1.435メートル枠の鉄道を早く普及させることこそ当面の課題である」といった意見を表明した。
[vnexpress2010年5月20日]
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